コンクール会場にブラインドの方のためのタッチカービングコーナーを毎年用意しています。
60代後半の男性『毎朝カラスの鳴き声は聞きますが、初めてカラスの形が分かりました』と、感激していました。
ブラインドの方たちは、物に触ることで形を憶えます。世の中で触ることが難しいのが、野鳥の世界です。70年近くも生きていても、身近な鳥の形が分からない世界でもあります。
2時間かけてタッチカービングを使って、野鳥の話をしました。
若い時に交通事故で目が見えなくなった女性が、盲導犬と一緒に来館されました。
とても野鳥に興味のある方なので、物指鳥のタッチカービングからダーウィンの進化論、ツルのハンドパペットまで説明しました。
最後はアホウドリの話で盛り上がりました。
11月2~3日は我孫子市でのバードフェスティバル。今年もかわいい女の子がやってきてくれました。
去年は、物指鳥のタッチカービングで身近な鳥の話をしました。今年はツルのヒナの飼育に使うハンドパペットを使って「ツルの飼育における刷り込み」について説明しました。
小学4年生でも理解できるようにわかりやすく説明しました。
触ることができる物さえあれば、晴眼者と同じように理解できます。これがタッチカービングの効果です。 内山春雄